クロスカントリー4WDをSUVといいたがる理由

「SUV」と「クロスオーバーSUV」の関係と同じようにかなりいい加減な扱いをされているのが「クロスカントリー4WD」と「SUV」 の関係です。
別ページ「SUVとクロスカントリー4WDとクロスオーバーSUV」をご覧いただければ「クロスカントリー4WD」と「SUV」の違いがわかるかと思いますが、簡単にいえば・・・
- クロスカントリー4WD:オフロードを走るための車
- SUV:多少のオフロード走行を伴うアウトドアスポーツに出かけるための車
ということになります。
中には外観や構造などがかなり近いものがあって、かなりオフロード走行性能が高いSUVがあったり、逆にラグジュアリー性が高く居住性に優れたクロスカントリー4WDモデルも存在して、あやふやになりやすい場合もありますが、実は両車は全く目的が違います。
・SUVの目的は:アウトドアスポーツをする場所に人や荷物を運ぶこと
なので、同じカテゴリーの車としてみることは絶対にできないわけです。
しかし、それでも昨今ではどういうわけか「クロスカントリー4WD」を「SUV」として扱うこと、販売することが多くなっています。
これにはいくつかの理由があり、「クロスオーバーSUVをSUVといいたがる理由」でも示しました・・・
- 「自動車メーカー忖度」理論
・・・自動車メーカーを敵に回したくない自動車評論家などの間違った情報公表 - 「メーカー信者」理論
・・・自動車メーカーが言ったことがすべてのメーカー信者の間違った情報公表 - 「文字数制限・語呂合わせ」理論
・・・「SUV」の方が文字数が少ない、言いやすい - 「サンタクロース」理論
・・・すでに広まってしまった情報によって真実が捻じ曲げられている - 「知識のない方による単なる勘違い」理論
・・・周りがSUVっていうからSUVなのかも?
といった「クロスオーバーSUVとSUVとの間にある因果関係」が部分的にこの「クロスカントリー4WDをSUVといいたがる理由」にも同じように該当しますが、ただそれだけではなく、更に「クロスカントリー4WDとSUVとの間だけにある理由」も実は存在します。
それが以下に挙げるものです。
「SUVブームにのるための販売戦略」理論
2019年現在、自動車界は空前の「SUVブーム」となっています。
ただ発売されているモデルの9割以上のものがクロスオーバーSUVですので、正確には「クロスオーバーSUVブーム」というべきなのですが、見た目が似ており素人目にはそれがSUVではないということが判断しずらい「クロスカントリー4WD」もそのブームにのってバンバン売ってしまおうということにしたわけです。
そこで自動車メーカーはそれに寄せて販売するためにあえて「クロスカントリー4WD」らしいバリバリのオフロードモデルの気配を消して、比較的耳に馴染みじみのある「SUV」として売るようになったのです。

クロスカントリー4WDがSUVとして販売されている現状
「クロスカントリー4WD」にカテゴライズされる車はそれこそオフロードマニアや日常的にオフロード走行を強いられる環境に住んでいる方、特殊な環境で使う場合以外全く必要のない車ですので、それで売れるのを待つだけでは販売台数もたかが知れています。
それでは商売にならないので自動車メーカーは、それならいっそのこと「SUV」として扱って、だましだまし売った方がいいという結論に至ったのです。

これが本当のクロスカントリー4WDの姿
これはテレビショッピングで販売されている「骨盤マッサージ器」と同じです。
骨盤マッサージ器は本来、骨盤周りの筋肉や筋などを受動的に動かしてストレッチさせるもので、目的は「軽度のストレッチ運動」と「軽い運動をしたことによるリラクゼーション」です。
しかし、これだけでは他にも似たような商品がたくさん出ていますし、いまいちインパクトに欠けるということで大ヒットは望めません。
そこでメーカーや販売側は、この骨盤マッサージ器に「ダイエット」という言葉をつけて販売したのです。
はっきり言って骨盤マッサージ器だけを使っていてもいわゆる「ダイエット」などできるはずがありませんが、
しかしこれまでもこういった類似商品を売った時に「ダイエット」とか「痩せる?」などといった文言をつけただけで飛ぶように売れたという経験をしていることから何の躊躇もなく、直接的なダイエットはできないものの間接的なわずかなダイエットができるとして「ダイエット目的」の商品として売り込むようにしました。
これと同じようにワイルドでマニアックなイメージの強い「クロスカントリー4WD」として売るのではなく、最初からかなりあいまいに扱われている言葉の「SUV」という形で販売するようにしたわけです。
まあ、一般的な知識しか持っていない方であれば、それが「クロスカントリー4WD」なのか、「SUV」なのか、「クロスオーバーSUV」なのか、あるいは「なんちゃってクロスオーバーSUV」なのかもわかりませんのでそれで十分通用してしまいますし、それに対して後から苦情が出ることもありませんので自動車メーカーならびに販売店にとっては都合の良いことになります。
要するにそういった自動車メーカー側・販売側に大きなメリットのある売り方をするために、それらしい外観をしているものをいっさいがっさい「SUV」として販売するようになり、それが一般化してしまったわけです。
実はこういった消費者側にデメリットとなる売り方も消費者側にそれなり知識があり、車をきちんと見分ける目を持っていれば防ぐことができるのですが、残念ながら一般的な消費者の知識、見る目ははそれに追いついていません・・・これもまた消費者側の自動車に対する知識の無さが災いしたことですね。
まとめ〜できればたくさん売れそうな「SUV」として売りたい!
同じ商品でも売り方次第でそれが大ヒット商品になったり、すぐに生産終了となってしまうほど売れない商品になったりするものです。
そんな中でクロスカントリー4WDとして作られた車をなにも売りにくい「クロスカントリー4WD」として売るより、既に市場が出来ていて売りやすい「SUV」として売った方がいいわけです。
どんな手を使ってでも車をたくさん売りたいと思っているのが自動車メーカーですからそういった作戦を取るのも悪いことではありませんが、その車が本当にクロスカントリー4WDだったら悪路走破性の優れていることを一押しにした形で、「クロスカントリー4WD」モデルとして正々堂々と商売を行ってもらいたいものです。
クロスカントリー4WDに乗るならエンジンオイルの質にこだわりたい
ほぼ大衆車といっていいクロスオーバーSUVならいざ知らず、オフロード走行をする機会が多いSUVやクロスカントリー4WDに乗っているのならぜひともエンジンオイルにこだわってもらいたいですね。
特にSUVやクロスカントリー4WDに採用されることが多いディーゼルエンジンはエンジンオイルの汚れや劣化の進み具合が非常に早いので頻繁な交換が求められます。
最低でも5000キロ走行に1回の割合、できれば3000キロで交換した方が動力性能も燃費性能もいい状態を保てます。
エンジンオイルだけでなくオフロード走行で酷使されるドライブトレーンにも気を使いたいもの・・・トランスミッションのギヤオイルやATフルード、デフオイルにトランスファーオイルとSUVやクロスカントリー4WDにはたくさんのオイルが使われていてそれらもできるだけまめに交換したいものです。
しかし残念ながらオイルはタダじゃない!
それこそ有名どころの○ストロールや○ービル1、○AKO'Sなどのオイルを買ってまめに交換していたら年間で何万円もお金がかかってしまいます。
だからといってメーカー純正オイルやガソリンスタンド、カー用品店のオリジナル商品といった質があまり良くないものは選びたくない・・・そこでおススメするのが品質や性能は有名メーカーなみ、価格はメーカー純正品並みの100%化学合成油【TAKUMIモーターオイル】
です。

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