スポーツモデルとスポーティーモデル

スポーツモデルとスポーティーモデル

これもまたかなりあいまいな扱いを受けている「スポーツモデル」と「スポーティーモデル」。
特に「スポーティーモデル」は、 自動車メーカーのえげつない車の作り方、売り方から生じたものなのですが、消費者のかなりの方がこの2つのモデルの違いを理解しておらず、その車を購入したオーナー自らも「スポーティーモデル」がどういったものなのかということを分かっていないことがほとんどです。
そこで、ここでは両車の違いを含めた「スポーツモデル」とは、「スポーティーモデル」とはどういったものなのか、そして我々はどうやって自動車メーカーに騙されているのかといったことを解明していきたいと思います。

効果が全くないことがわかったのにも関わらず、自動車メーカーが商売道具として利用しているエコブームによって、世界的に低燃費の風潮が高まっています。
それによってそれまで若年層ドライバーの注目の的であったライトウェイトスポーツモデルやいわゆるホットハッチモデル的な過激なコンパクトカー、大人が楽しむ高級スポーツモデル、コンペティションを強く意識したスポーツモデルなどが各自動車メーカーの販売ラインナップからどんどん消えていってしまっているのが現状です。

それこそ80年代から90年代あたりでは各自動車メーカーからいわゆるスポーツモデルと呼ばれる車がたくさん発売されていました。
しかし、2019年3月現在スポーツモデルと呼べる車は・・・

自動車メーカー 車種名
日産 GT-R、フェアレディZ
トヨタ 86、LCシリーズ、RC F、GS F
スバル WRX STI、BRZ
ホンダ NSX、シビックタイプR、S660
マツダ ロードスター
スズキ アルト・ワークス、スイフトスポーツ

だけと何ともさみしい状態となってしまいました。

一方で、これに対してある種のジャンルのモデルがたくさん作られるようになりました・・・それが

「スポーティーモデル」

です。

スポーティーモデルとは?

スポーティーモデルの「スポーティー」を辞書で引くと・・・

「軽快で活動的なさま、スポーツ向きのさま」

となっています。
これをダイレクトに自動車の概念にあてはめて解釈すると・・・

「軽快な動きができる車」

ということになります。
しかし、自動車界には「スポーツモデル」というまさに軽快な走りができ、動力性能も走行性能も高い、速く走るために作られた車の存在があることから、現実的は・・・

「スポーツモデルのような車」
「スポーツモデルに近い走りができる車」

ということになり、早い話が

「スポーティーモデル」≠「スポーツモデル」

であるということです。

この部分はしっかりと覚えておいてください!

スポーティーモデルはスポーツモデルではない。
スポーツモデルほどの動力性能も走行性能もバランスも持っていない。
まさに「なんちゃってスポーツモデル」がスポーティーモデルであるということです。

どうしてそのようなことが言えるのか、ご説明しましょう。

スポーツモデルとスポーティーモデルの明確な違い

一見すると同じようなものに思えてしまう「スポーツモデル」と「スポーティーモデル」、この2つには明確な違いがあります。

専用モデルか流用モデルか

●スポーツモデル・・・
スポーツモデルは高次元の走りを求めた車であるため、その車のためだけに一から設計がなされたり、一から出なくてもエンジンやサスペンションなどの大事な部分だけを専用設計のものとして作られることが多い。

専用設計の日産・GT-R、三菱・ランサーエボリューションX、部分的に専用設計がされているホンダ・シビックタイプR

専用設計の日産・GT-R、三菱・ランサーエボリューションX、部分的に専用設計がされているホンダ・シビックタイプR

○スポーティーモデル
スポーツモデル風大衆車であるため、基本は大衆車そのものでそれにスポーティーなイメージを与える、あるいはスポーツモデルに与えられるようなパーツの廉価品や汎用品を後付けする形で作られている。
車体の95%以上の部分が流用品である。

後付けパーツで飾られたスポーティー大衆モデル、トヨタ・マークXGR、アクアGRスポーツ

後付けパーツで飾られたスポーティー大衆モデル、トヨタ・マークXGR、アクアGRスポーツ

動力性能が違う

●スポーツモデル・・・
まさに走りを楽しむ車であるため、低燃費が騒がれている中でも燃料を大量消費する大排気量エンジンや過給器付きエンジンといったパワー、トルクともに優れたエンジンを搭載する

左:600psをたたき出す日産・GT-Rのエンジン 右:320psのホンダ・シビックTypeRのエンジン

左:600psをたたき出す日産・GT-Rのエンジン 右:320psのホンダ・シビックTypeRのエンジン

○スポーティーモデル・・・
見た目だけのスポーティーさを持つモデルで、流用するにもお金をかけることができないのでエンジンなどはベースとなった標準モデルと同じである。

左:標準モデルと全く同じアクアGRスポーツのパワーユニット 右:標準グレードと全く同じカムリWSのパワーユニット

左:標準モデルと全く同じアクアGRスポーツのパワーユニット 右:標準グレードと全く同じカムリWSのパワーユニット

サスペンションが違う

●スポーツモデル・・・
高い動力性能を受け止め、スピードレンジの高いコーナーリングにも対応できるようにとサスペンション構造から専用のものとして作られている

左:GT-Rのサスペンション 右:NSXのサスペンション 下:ランサーエボリューションXのサスペンション

左:GT-Rのサスペンション 右:NSXのサスペンション 下:ランサーエボリューションXのサスペンション

○スポーティーモデル・・・
あくまでも流用モデルですのでサスペンション構造は特別なものではなく、標準モデルが持つ低コスト・低レベルの大衆車向けサスペンションコイルスプリングのスプリングレートとショックアブソーバーの減衰力、ゴムブッシュの硬さなどでスポーティーな感覚を作り出している。

標準モデルと何一つ変わりがないGRシリーズのサスペンション構造 左:アクアGRスポーツ 右:ヴィッツGRスポーツ

標準モデルと全く同じ構造のトーションビームサスペンション 左:アクアGRスポーツ 右:ヴィッツGRスポーツ

ボディ・シャシー剛性が違う

●スポーツモデル・・・
過激な走りが付きまとうスポーツモデル、その走りに伴ってかかる縦G、横G、路面からの突き上げ、空気抵抗、エアロパーツによって作られるダウンフォースなど、車全体にかかる強い力にも負けないようにと設計段階で強度と剛性感のあるボディ・シャシーが与えられています。

ボディ剛性が高いフェアレディZのモノコックボディ

ボディ剛性が高いフェアレディZのモノコックボディ

○スポーティーモデル・・・
大衆車にそれっぽいパーツをつけてスポーティーなイメージを作り出しているだけのスポーティーモデルは、ボディやシャシーの強度、剛性も大衆車レベルでフニャフニャです。

軽自動車レベルのボディ剛性しか持っていないと揶揄されるアクアGRスポーツのボディ

軽自動車レベルのボディ剛性しか持っていないと揶揄されるアクアGRスポーツのボディ

スポーティーモデルが増殖している理由

スポーティーモデルが急激に増え始めたことにエコブームが大きくかかわっていることがわかっています。
冒頭でも言いましたとおり、エコブームによって低燃費が求められるようになり、それによってガソリンをバカスカ喰う大排気量エンジンやターボチャージャーなどの過給器付きエンジンを好んで積むスポーツモデルが嫌われる傾向が生まれました。

当然ながら自動車を売って金儲けをしている自動車メーカーは売れない車を作ることはしないため、そういった傾向にあわせてそれまで販売していたスポーツモデルをどんどん生産終了に持ち込むようになったのでした。

実はそれがスポーティーモデルの大増殖のおおもとの根源で、ここから自動車メーカー側がいろいろな「車の売り方」を考えたことから「スポーツモデル」ではなく「スポーティーモデル」が増えるようになったのです。
その自動車メーカー側が考えた「車の売り方」というのがいわゆる「販売戦略」と呼ばれるもので、その内容には以下のようなことが含まれています。

スポーツモデル需要の受け皿

エコブームだから、低燃費が求められているからといってすべての方が燃費のいい車を求めているわけではありません。
低燃費モデルを求めている方よりはるかに少ない人数かもしれませんが、ガソリン代はさておき・・・タイトなコーナーを瞬時に駆け抜けるコーナーリング性能、シートバックに背中を強烈に押し付けるような加速力を発揮できる大パワー、100km/h+αをはるかに超えるスピードを軽々と出すことができる最高速性能を求める方が中にはいるのです。

こういった方たちにしてみればエコカーやハイブリッドカーなど全く興味もわかないでしょう。
しかし、実際にこれから新車を買おうとしますとそのほとんどの車が燃費ばかりを気にした作りがされているものばかりで、上記の条件を満たすような車がほとんどなく、選択肢もないに等しい数しか与えられていません。

それに対してこの状況を作り出した張本人である自動車メーカーどうしたかといったら、だからといって少数派の需要にあわせて既存のスポーツモデルを売り続けようとか、新たにスポーツモデルを作ろうとはしません・・・それもそのはず売れる見込みがないのですからそんなリスキーなことはできればしたくありません
しかし、メーカー全体の販売台数を少しでも多くしたいと思っている自動車メーカーはこう考えました。

「スポーツモデルを作るのは怖いけど大衆車を使ってスポーツモデルっぽい車なら作れる」
「それをスポーツモデルを求めている人間にあてがえばいいのだ!」

これがスポーティーモデルがたくさん売られるようになった1つ目の理由です。

スポーティーモデルは前項でも言いましたとおり、スポーツモデルにかなり寄せた普通の車・・・

「なんちゃってスポーツモデル」

でしかありません。
あくまでも「なんちゃって」なので、シャシーからスポーツ走行に適した作りにしたり、大パワーを発揮させることができる燃費の悪いターボエンジンを新たに搭載する必要もありませんし、サスペンション構造にいたっても大衆車レベルのトーションビーム式で十分、ショックアブソーバーだけ有名メーカーのものを使っていれば、それだけでいかにも速く走れそうなスポーティーな雰囲気を出すことができます。
そして更にコストも安く済ませることができる、失敗作になったとしてもすぐに販売を終了することができる、それに伴ったバッドイメージも軽微で済みます。

スポーツモデルの代用」としてこれほど都合のいい車はありません!
なのでどの自動車メーカーもこぞって作って販売するわけです。

まあ、これでどれだけの消費者を騙せ、黙らせることができるかわかりませんが、スポーティーモデルを売り出すことでスポーツモデルを作らずにリスクも少なく安全に商売ができるといった自動車メーカー側のメリットだけを考えた車作りの結果がスポーティーモデルであるということだけははっきり言えます。

「スポーツ」という言葉に騙される人が多い

2つ目の理由・・・これは消費者側に問題があるといえるでしょう。

例えば・・・ここにこれから新車を買おうとしている方がいるとします。
その方は自動車に対して全く思い入れがなく、日常の足として使える車であればどれでもいい、特にこの自動車メーカーのものでなければならないとか、こういった車種でなければいけないということもありません。

その方が車選びをしている時にこういいました。

  • 「この車はパワーがあるけど燃費が悪いからガソリン代がかかるからパス!」
  • 「こっちの車は走行性能が良さそうだけど試乗インプレ記事を見たら乗り心地がとても悪いといっていたからパス!」

とその車の悪いところを言いながら購入候補から外していきました。
そして更にスポーツモデルばかりが掲載されている雑誌を見ながらこうも言いました。

  • 「日本の制限速度は100km/h、それ以上スピードを出す必要もないからこんなにエンジンパワーはいらない!」
  • 「コーナーを攻めるようなこともしないから足周りも軽自動車と同じようなもので十分!」

スポーツモデルの性能を過大なものとして、余計なものとして捉えるような意見も言っていました。

確かにこの意見はまっとうな部分もありますし、車の良し悪しなどは個人的な好みが決めることですのでそれはそれでいいと思います。
なのでこの方がどういった車を最終的に購入するのかはその方の自由ですし、第三者が何か言うことではありませんが、1つだけ「どうして?」と思うことがこの方だけでなく、車を買おうとしている方、それもこの方のようにどの車がいいとかどの自動車メーカーがいいという意見をまったくもたない方のほとんどの方にあるのに気が付きました。

多分、こういった方たちは結局は経済力に見合った大衆車を選ぶことになるのでしょう。
例えばカローラとかクラウンといった大衆セダンモデル使い勝手のいいトールワゴン・コンパクトカーなどを選ぶと思います。
この例に取り上げた方も同様に大衆セダンを買ったのですが、その車がなんと「トヨタ・カムリ」の「WSグレード」だったのです。

そこで私はこう思ったわけです

「どうしてWSグレード?」

と・・・。

あっ、別にいいのです、この方がどんな車を買おうがその方の好き好きですからいいのです。
それにこの方、若干経済的に余裕がある方でこのクラスの車を買うことは想定範囲内で、これまでの反応を見ても個人的に「カムリ」という選択肢もあるだろうなぁとは思っていましたから・・・、 問題はそこではなく「カムリ」は「カムリ」でもどうして標準的なグレードであるGグレードとかXグレードではなく、10代目モデルが発売されてから1年後に追加されたWSグレードをあえて選んだのか?ということです。
あまりにも疑問が残ったので本人に聞いてみましたら・・・

「外観のデザインがスポーティーで格好良かったから」
「テレビCMや雑誌などの広告で”カムリ・スポーツ”といっていたから」

といった答えが返ってたのでした。
どうやらこの方は「スポーツ」という言葉、「スポーティー」というイメージに頭の思考が左右されてしまったようです。

あれだけ

「燃費が悪い」
「乗り心地が悪い」
「無駄にパワーがありすぎる」

といったようにスポーツモデルの持つ「走りのための性能」にダメ出ししたり・・・

「自動車なんて走れればそれで十分」

などといったスポーティーな一面も否定していたのにいざ購入するとなると、自動車メーカーの販売戦略にまんまと引っかかったのか「標準グレード」ではなく、それまで否定的であった「スポーティー」というイメージが強い「WSグレード」を選んでしまったのです。

これはどういうことなのでしょうか?
まるでとんでもなくまずいラーメン屋であることを知っていて、周りの人間にも「あのラーメン屋、チョーまずいから行かない方がいいよ!」といっておきながら、毎日通ってまずいラーメンを食べているかのようです・・・ドMなのでしょうか?

この例に挙げているカムリを販売するトヨタは、もともとこういった販売戦略にたけている自動車メーカーで、トヨタにしてみれば「しめしめ、へっへっへっ」といったところでしょうが、自動車を購入する方の大多数を占める「自動車」というものに思い入れない方に取ってどうやら「スポーツ」とか「スポーティー」といった言葉やイメージはかなり好ましいこと、自動車メーカーからすれば

「魔法の言葉」

であるようです。

しかし、だからといってわずかに販売されているスポーツモデルは絶対に選びません
なぜなら実用面だとか維持費に何かと制約が出てきてしまうからです。
なので、大衆車の中から疑似的にスポーツモデルらしさを感じるスポーティーモデル」や「スポーティーグレード」を選ぶようになってしまい、それによって需要が多くなっていることから自動車メーカーもそういった類の車をたくさん作ろうとするのでしょう。

スポーツモデルとスポーティーモデルの分類

では、2019年1月現在で発売されているモデルの中でスポーツモデルスポーティーモデルに該当しそうなものを抜粋して、それが本当はスポーツモデルなのか、スポーティーモデルなのかそれともどちらにも全く該当しない大衆車のかを明確にしていきましょう。

自動車
メーカー
車種名 判定は?
日産 GT-R(NISMOモデルも含む) ◎スポーツモデル
フェアレディZ(NISMOモデルも含む) ◎スポーツモデル
リーフNISMO ×スポーティードレスアップモデル
ノートNISMO ×スポーティードレスアップモデル
マーチNISMO ×スポーティードレスアップモデル
ジュークNISMO ×スポーティードレスアップモデル
セレナNISMO ×スポーティードレスアップモデル
エルグランド・ライダー ××大衆ドレスアップモデル
デイズ ライダー ××大衆ドレスアップモデル
デイズルークス ライダー ××大衆ドレスアップモデル
キューブ ライダー ××大衆ドレスアップモデル
NV350キャラバン ライダー ××大衆ドレスアップモデル
ノート ライダー ××大衆ドレスアップモデル
ウイングロード ライダー ××大衆ドレスアップモデル
エクストレイル ライダー ××大衆ドレスアップモデル
セレナ ライダー ××大衆ドレスアップモデル
三菱 該当車種なし 該当車種なし
ホンダ S660 ◎スポーツモデル
NSX ◎スポーツモデル
シビックタイプR ◎スポーツモデル
フィット RS △スポーティーモデル
フィット Modulo ××大衆ドレスアップモデル
ステップワゴン Modulo X ××大衆ドレスアップモデル
フリード Modulo X ××大衆ドレスアップモデル
ジェイド RS ××大衆ドレスアップモデル
ヴェゼル RS ××大衆ドレスアップモデル
N-ONE RS ××大衆ドレスアップモデル
トヨタ 86 ◎スポーツモデル
カローラスポーツ ×××大衆車(車名だけ)
クラウン RSモデル ××大衆ドレスアップモデル
カムリ WSグレード ××大衆ドレスアップモデル
アクア GR SPORT ×スポーティードレスアップモデル
ヴィッツ GR SPORT GR ×スポーティードレスアップモデル
ヴィッツ GR SPORT ×スポーティードレスアップモデル
ノア GR SPORT ××大衆ドレスアップモデル
ヴォクシー GR SPORT ××大衆ドレスアップモデル
86 GR ◎スポーツモデル
86 GR SPORT ◎スポーツモデル
ハリアー GR SPORT ××大衆ドレスアップモデル
プリウスα GR SPORT ××大衆ドレスアップモデル
プリウスPHV GR SPORT ××大衆ドレスアップモデル
マークX GR SPORT ×スポーティードレスアップモデル
GS F ◎スポーツモデル
RC F ◎スポーツモデル
RCシリーズ △スポーティーモデル
RC F SPORT △スポーティーモデル
LCシリーズ △スポーティーモデル
LS F SPORT ××大衆ドレスアップモデル
GS F SPORT ××大衆ドレスアップモデル
ES F SPORT ××大衆ドレスアップモデル
IS F SPORT ××大衆ドレスアップモデル
CT F SPORT ××大衆ドレスアップモデル
UX F SPORT ××大衆ドレスアップモデル
RX F SPORT ××大衆ドレスアップモデル
NX F SPORT ××大衆ドレスアップモデル
スバル WRX STI ◎スポーツモデル
WRX S4 △スポーティーモデル
BRZ ◎スポーツモデル
レヴォーグ ××大衆ドレスアップモデル
インプレッサスポーツ ×××大衆車(車名だけ)
マツダ ロードスター ◎スポーツモデル
アクセラスポーツ ×××大衆車(車名だけ)
スズキ アルトターボRS ×スポーティードレスアップモデル
アルトワークス ◎スポーツモデル
スイフトスポーツ ◎スポーツモデル
ダイハツ コペン ×××大衆車(デートカー)
キャスト・スポーツ ×××大衆車(車名だけ)

まとめ〜スポーツモデルとスポーティーモデルを同じ目線で見てはいけない

車を見た目だけでしか判断できない方からすればスポーツモデルスポーティーモデルも同じような車に見えるでしょう。
そして仮に運転したとしても走りの違いにすら気が付かないと思います。
こういった方がほとんどである日本の自動車ユーザーの中において・・・

  • 「スポーツモデルとスポーティーモデルの違いに気づきなさい」
  • 「スポーツモデルとスポーティーモデルはもともとから考え方が違う車のですよ」
  • 「スポーティーモデルは弱気な自動車メーカーの販売戦略なのですよ」

といってもなかなか理解されないようで、特に既にスポーツモデルと勘違いしてスポーティーモデルを買ってしまった方は頑として認めないと思います。
でも、この両車は全く違く車で同じ目線で見てはいけないものなのです。

そう見てしまう方はきっと自動車メーカーの販売戦略に見事に洗脳されてしまったか、すでに犯してしまった間違いの自己弁護なのでしょう。

こういうタイヤを履けるのが本当のスポーツモデルだ

スポーツモデルとスポーティーモデルとで大きく異なるのが動力性能や走行性能ですが、この2つの性能をフルに引き出すのになくてはならないパーツがハイグリップタイヤです。

スポーティーモデルはあくまでも大衆車、乗り心地や経済性も重要な車であるためグリップ重視で乗り心地が悪い、そして減りも早く高額なスポーツタイヤやセミスリックタイヤなど履かすことが好まれないものですがその点、スポーツモデルは走りが最優先であるためこういったタイヤを履かせることが好ましいものなのです。
すなわち、スポーツタイヤやセミグリップタイヤを履きこなすことができる車こそがスポーツモデルであるといえるわけ!

果たして、あなたは自分の車にこういったタイヤを履かせることができるでしょうか?


自分の車が大衆車やスポーティーモデルではなく、スポーツモデルだというのであれば、ぜひ買って履かせてみてください・・・それからです、自分の車がスポーツモデルだと言い切るのは!

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執筆者・管理者

  • カー・エクスポーザー
  • 自動車酷論家
  • 自動車評論家@ダークサイド

発言に対する制限が掛かるのを嫌うため現在はどの団体にも属さないフリーとして活動。
Webサイト用記事、ゴーストライターとしての記事などを多数執筆

いわゆる自動車評論家やモータージャーナリストなどが忖度などの理由からはっきり言えないことをズバズバと発言し、自動車業界の裏の真実を暴露する。
また、自動車メーカーやメディアが何らかの理由で公言していることによって生まれた間違った風潮・知識、言葉の使い方、言葉の解釈に苦言を呈する。

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